藤田新策

藤田新策は、スティーヴン・キングをはじめとして、ディーン・クーンツ、宮部みゆき、小野不由美、江戸川乱歩「少年探偵シリーズ」、モーリス・ルブラン「アルセーヌ・ルパンシリーズ」など、数多くの書籍の装画を手掛けているイラストレーターで、これまでに手掛けた装画の数は1,000点以上と言われている。詳しくは、「藤田新策 公式ホームページ」もしくは「ウィキペディア」を参照のこと。また、最近は公式ブログ Shinsaku Fujita Private View で作品の製作秘話や原画などを公開している。

私はスティーヴン・キングの書籍を集めていく過程で藤田氏の装画のファンとなった。藤田氏の装画は、「ドリームキャッチャー」などのように分冊されているものを並べると一つの大きな作品となるものが多く、書店で平積みで並べられている光景を見るだけでも非常に美しい。キングの作品以外にも、藤田氏が装画を手掛けた作品が驚くほど多く並べられているので、書店を訪れた際に是非チェックしてみてほしい。宮部みゆきの「模倣犯」や小野不由美の「屍鬼」などのような作品(いずれも文庫で五分冊)がドーンと並べられているのを見ると、私はニヤニヤしてしまうのである。なお、私の勝手な思い込みかもしれないが、それぞれ独立している作品であっても並べてみると意外な関連が見つかることもある。

◇最新作:「ドクター・スリープ」


【装画ギャラリー】 ※単行本と文庫で同じ原画を用いている場合は、いずれか一方のみを掲載しています。




以下、藤田氏が装画を手掛けたキングの作品リスト

【文藝春秋(単行本)・文春文庫】
【新潮文庫】
【扶桑社ミステリー】
【その他】



おまけ。

キングの書籍以外で私が特に好きな装画は、大沢在昌の「心では重すぎる」(文春文庫)である。「足元から見た上空の月」と「上空から見た足元のマンホール」が一つの円を形成しているという構図がとてもステキ。